微かに 舞い踊る景色に 不確かに 溶けてゆくディスティニー わずかに 頬撫でる間に いたずらに 過ぎ去った風と白い息 静かに 訪れるカルマに 無愛想に 流れゆくハーモニー まぶたに 触れそうな刃に ひたすらに まばたき繰り返す 崩れ落ちそうな花を束ねて 儚くも美しく 美しくも儚く 真っ白な雪に 咲き誇るだけ その身を纏う香りに その身を伝う滴に 今密やかな恋を知った 切なさの藍色に 寂しさの水色に 静かな火を青く灯した 鮮やかなその色で 鮮やかに閉じ込めて 密やかな恋を知った 微かに 舞い踊る景色に 不確かに 溶けてゆくディスティニー 遥かに散らついたアイロニー 優しさに絡み付く風と白い息 遠ざかって行くような ずっとすぐ側にあるような あなたの姿 ただ眺めたくて 降りしきる思いをそっと 色鮮やかに咲かせたら ひたすらにまばたき繰り返す 崩れ落ちそうな花を束ねて 儚くも美しく 美しくも儚く 真っ直ぐなままに 待ちわびるだけ その身を纏う香りに その身を伝う滴に 凍えるような熱を知った はからずも 月冴ゆる 行く末 未だ分からず 何者にもなれぬ僕らを笑うように ただ切なく 揺れながらただ切なく ひとひらの花びらが散った ささやかに夢を見て 柔らかに果てるまで 静かな火を青く灯した 鮮やかなその色が 鮮やかなその全て 密やかな恋を知った