世界の顔を追い求める たどってゆく深みの果てに 私を裸にしてしまう どうしようもない優しさを まだ未明 昨夜の涙雨が流した 埃と記憶 さまよった路地に 飢えた生き物 絵画にしようと色はない 振り払って走る 振り払って走る 振り払って走る 振り払って 私 世界の顔を追い求め 逆光に眩まされたんだ 恐ろしい笑みと冷たい目のあれが 本物だなんて信じない 世界の顔を追い求める たどってゆく深みの果てに 私を裸にしてしまう どうしようもない優しさを 天井の火 同じように掴もうとして 灼かれた手は 引き寄せてみたかったのかもしれな い 瞳を交換できる その誰か 目に映るものはひとつの 見方でしかなくて 心の数と同じだけ ひしめいているんだろう 泡のように増えては弾ける この世界への疑いを 振り払って走る 振り払って走る 振り払って走る 振り払って 私 世界の顔を追い求め 逆光に眩まされたんだ 恐ろしい笑みと冷たい目のあれが 本物だなんて信じない 世界の顔を追い求める たどってゆく深みの果てに 私を裸にしてしまう どうしようもない優しさを 私を裸にしてしまう どうしようもない優しさを