喧騒と静寂の太刀打ち 戦争は脆弱なサティスファクション 氷は水になってやがて蒸気と化し 空気を湿らせる 動き出したエアコンの除湿機能 潤った目を細めて逃避行 解像度低めの現実 またの名を退屈な人生 想像の話でしかないが もしかしたら全部 作り物かもしれない 自ら落ちるような勇気も無くて 賞賛できるような心も無くて 他人事みたいに独り言を 垂れ流すのさ 色眼鏡で 足元を見つめている 夕焼けで作られたミルフィーユを 少なめに残ったジムビームで 気持ち悪くならない程度に 胃袋の中へ 粗めに現像された生活 別れに影響されたせいか 瞬く間に風になっちゃった 鼻歌にもならなかったんだ 想像の話でしかないが もしかしたら もう戻れないかもしれない いつかの肌寒い空気を飲んで 冗談なんて遠く忘れていって 他人事みたいに独り言を 垂れ流すのさ 色眼鏡は ことごとく顔の一部 適当な栄光 それに伴う抵抗 鳴り止むことのない警鐘 激情に縛られ階段を下る夏 気が付けば最上階に居た 風が強く足が竦む 衝撃を受けた歩く残骸は 恒星になったのさ 似た者同士で纏められて 黙っちゃいられない 自ら落ちるような勇気も無くて 賞賛できるような心も無くて いつかの肌寒い空気を飲んで 冗談なんて遠く忘れていって 他人事みたいに独り言を 垂れ流すのさ 色眼鏡で 足元を見つめている