蛍光灯に群がる 虫の音が遠のく 静けさが漂う 路地裏に溶ける ずっと ずっと 日々を彷徨って チクタク チクタク 針は動いていく 才能はないって事くらい わかってるって いつの日か 掻き分けた 言の葉さえ 見下ろす 小さい頃に描いた 下手くそな 宝の地図 今もまだ 探してる 明日でさえ見つからないのに 交わした 言葉も 放課後の 青さも 言葉にならない 置き去りにした 日々も 光って消えゆく 淡い夏の花びらも 過ごした情景 今になって 儚さを知る 街頭の落ち葉 北風に吹き寄せられ また明日へ 逃げてゆく 道しるべも見えなくて 高架線より沿って できた影の上を そっと忍び足 渡ってく まだ見えない 光の先へ 隣で 話していた 君から 聞こえた 未来の話も 震えた背中も 夜空に溶けてく 幼き過ちさえ 今ではあの日に 触れることさえ 叶わない 交わした 言葉も 放課後の 青さも 言葉にならない 置き去りにした 日々も 冴えない 僕の声は 君には 聞こえた 未来の話の 続きをしよう