夢を見てた そっと淡い夜風が あの日の言葉を呼び覚まして 巡り巡る走馬灯のよう 少しでいい ただ少しでいいから もう一度夢の隙間 覗かせてよ あぁ 無責任な 言葉に甘えて 飼い慣らした 空腹感が 理由をつけては 重なり続ける 気がつけば 泥沼の中で 張り詰めた 糸を手繰り寄せ 指先に 結び付けても 理由もないまま 拒まれ続ける 瓦礫に埋もれた 夢の欠片 過去に置き忘れた 「物語」さえも こだまする鼓動に かき消されてく 夢を見てた そっと淡い夜風が あの日の言葉を呼び覚まして 巡り巡る走馬灯のよう 少しでいい ただ少しでいいから もう一度夢の隙間 覗かせてよ 音の鳴り止まなぬ四角い小部屋の 壁に描かれた不思議な模様で 感情高まって夢を見つめて 薄暗いステージへ踏み出して どうしてだよ どうしてだよ 声が枯れるまで 歌い続けるって 言ってたくせに どうしてだよ どうしてだよ 瞳を見開いて 何かを変えると 言ってたのに 夢を見てた そっと淡い夜風が あの日の言葉を呼び覚まして 巡り巡る走馬灯のよう 少しでいい ただ少しでいいから もう一度夢の隙間 覗かせてよ