紡いだ言葉が 喉の奥に刺さる こびりついた現実に 笑えなくなっていた 見えない明日から 照らされた今日はもう あまりに透き通っていた 気づけば 夜が明ける つまらない日常を 巻き戻して見ても 結果は同じだって 分かりきってはいるし 完璧なヒーローは 転び方も知らない 「脚本も無いこの世界じゃ」 「選択に絶対はないよ」 「いつだって試されているんだ」 もうわかってんだよ 描かれた物語はいつも 愛で溢れているわけじゃないけど 今日も明日も道は続いているから 先が見えなくて 転んでしまっても 立ち上がればいい 笑い合えるように 新しい風に 瞼を閉じてみる 冷たく息づいた 朝靄に溶ける ひっそりと思い出した 甘酸っぱい記憶を 鈍感なフリしたって 後悔だってしてるのに 描かれたクライマックスはいつも 愛で溢れているわけじゃないけど 幾度移り変わる街並みの中で 出会いを繰り返し 限られた時と 戦い続けてる 主役は君だよ