少年だった僕は、 青空高く浮かぶあの雲でさえも 何にだって変えれたんだ 少年だった僕は、 誰かが笑ってくれるなら 何者にだってなれるような気がして いたんだ 少年だった僕は、 世界の誰とだって手を繋ぎあえると どこかできっと思ってたんだ 少年だった僕は、 自分の優しさや愛は 報われるもんだって信じてたんだ あゝそれらは全部、絵本のようだ 僕らが教わった物は あゝ現実はすぐそこにあって 僕らを裏切っていくんだ 大人になった僕は、 青空高く浮かぶあの雲の正体を 科学的根拠を以て知ってる 大人になった僕は、 どうしたってわかりあえない人々が 世界には居るということも知ってい る あゝそれらは全部、魔法のようだ 僕らが信じていたのは あゝ現実はすぐそこにあったが 大人は僕らに夢や希望を託したんだ から いつか未来で生まれるはずの君が 「こんな世界になんて生まれたくな かった」 なんて思わないように 僕は、 僕は絵本を描いた