最期の秋に座る 隣には君が居て 明日の行き先も聞かず 連れて行ってと笑いかける さよなら忘れないで もう悲しまなくていい さよなら愛しき人 涙で明日が枯れないように 繋いでいた指 零れ落ちる体温 風が連れて行く 「今は、さよなら」 解けていく指 君よまた何処かで 涙を消して 悲しまなくていい さぁ… 向き合えない明日に繰り返す夢が君を戻す 「思い出に変われないままの二人でいい」 その意味に今は目を塞ぐ さよなら愛しき人 どうか振り向かないで さよなら愛しき人 隣を空ける癖もこれで終わり そう 漂うように 風と空へ去り行く 「もう、迷わないで」 君よさよなら 立ち止まる日々 静けさ残し眠る 安らかな秋 夢は夢のまま 生きる