Track by折坂悠太
日暮れ街は積まれ石 路面表示に影を落として 茜空に雲轍 あれは誰の足跡か あゝ寄る方ない 在りし日の君 風に分かれた雲の間に やがて雨に絆されて 賢そうな咳を一つして 浮草からサワギキョウ まき上がる泥の下で あゝ寄る方ない 在りし日の君 石に分かれた水の間に 割れブロックに忍苔 庭にちょっとも手を入れないで 忘れられちゃたまらぬと 遠くきこえる鐘の音は あゝ寄る方ない 在りし日の君 顔が西日で見えないよ あゝ寄る方ない 在りし日の君 黄昏生きてみたものよ あゝ寄る方ない あゝ寄る方ない