9月見上げた空は 何かを失ったような蒼で それが私の心を映しているみたいで 思わず下を向いた 改札をくぐる 無邪気にはしゃぐ ランドセルの子供たち 私はここからどこへ行ける? 切符に目的地は書かれていない 電光掲示板を仰ぐ 悲しげな蒼が目に飛び込んでは 君が泣いたあとの空はいつだって 笑えるくらい雨が降るから アスファルトが乾く頃に一緒に 消えてしまう気がして震えた 時は必ず流れていく 人もいつか必ず変わっていく 奇跡なんてのは信じちゃいないけど あなたのことだけは信じてる。 時計の音だけが響いてる ひとりぼっちの部屋 畳の感触 セミが命を燃やす声 お線香の香り 君が泣いたあとの空はいつだって 笑えるくらい雨が降るから 夕立につられて私も泣いていた むせ返るほどの夏の匂いに撃たれて 君ともっといたい 君を想っていたい 君と想っていたい なのに君を思うと痛い
