五枚目の舌 ペースト状の贅肉 裸のおまえの奴隷だった白昼夢 洗礼と呼ぶ程には未だ遠く 震える空 体重計の針が0を指す そこに居るんだって 声がするんだって 眠ってるんじゃねえ 目を開け 彼我の境界線上を歩いたって 行ける果ては ワン、トゥー、スリーで刺す算段 ほら精々嵐の前の静けさを見てろよ トラヴィスの二の舞にはならない 文脈は削いだ 最終系の画をみせてよ 拒絶される銀塩 24/secの風景 視聴覚室で 目を開け 断罪される隠蔽自体隠されていて 両手は綺麗だったんだよ この天蓋が邪魔して 空が震えていたのかも 知らないでしょう 握るペンが比喩ではなく突き刺さる おまえのおれでいたい 蟲を潰すような行為 この部屋から二人以外を消す さようなら泡沫の日々よ これでしか救えない筈 天蓋が邪魔して 夜が明けていたのかも 知らないでしょう 手を汚す、赤黒く、それでも おまえのおれでいたい 五枚目の舌 ペースト状の贅肉 裸のおまえの奴隷だった白昼夢 洗礼と呼ぶ程には未だ遠く 震える空 体重計の針が0を指す カーブを曲がり切ったその先に 明滅する光は見えた?迷信さ 本当に見たいものはもうとうに 見えていたんだ 眼窩に親指を刺す