日傘が要るほど 暑い暑い夏でした まぶしい太陽 あなたの空の下 いたかった もう若くないんだから ホドホドにしなくちゃ 一生消えはしない 染みになってしまうよ なんて 誰かに言われても ピンと来なかった ヒリヒリ焼けたあと 夏は終わり 傘の下から そっと 見てるくらいが 似合ってたんだ 少しなら平気、なんて わたし 強いフリしてたな 日傘を忘れて 会いたい会いたい人 まぶしく目を細め あなたを見上げてた 夏がゆく 蝉のぬけがらは わたしに似ている 鈴虫の声が うるさいと思う 季節よ 行かないで でも本当は 少し暑さにも疲れて 夏は終わり 傘の下から そっと 見てるくらいじゃ 足りなかった 独り占めしたい、なんて 恋の想いはキリがないな ねぇ 楽園に行けなかった蝉も どこかで生まれ変わるの? 心地よい秋の風が 今 頬にね 優しく吹いてる