目を覚ます午前5時 日も隠れてる 頃 私だけ歯車が回る みんなには内緒で 玄関に向かうの ちょっぴり肌寒いそよかぜ ゆっくり脈打つ心臓の音と 石とこすれる音 別の世界のような静かな時間に ちょっと息が詰まる 点滅する電灯 たどり確かめながら 進むアスファルト 目的もあてもなくふらふらと彷徨っ て歩いた好奇心のままに 誰もいない世界のひとりぼっちさん ぽ 無我夢中で前を歩いた ここにあるすべてがきらきらして見 えた 昇る太陽に気づかぬくらい カラスの鳴き声 見上げた空はもう いつもの景色で 気づかれる前に家に帰らなきゃ ち ょっと焦る気持ち 点滅する信号 少しづつ早くなる心 臓の鼓動 ただ響く靴の音と 私を追い越して いくそよかぜ 背中を押すように 誰もいない世界のひとりぼっちさん ぽ ただひたすら前を走った そこにあるすべてがきらきらして見 えた 記憶の片隅に残るくらい