夢でみた 溶けそうな景色が 忘れられなくて 海辺まで来てみた 堂々巡りだ ねえ なにもかも忘れないように 水の音を探って 揺らめく景色を見つめている ねえ なにもかも優しくなれたら 僕も君もほら どこへでも行けるさ もう なにもかもわからないくらい 意味を失って 繋いでいた手を離してみる ねえ なにもかも正しくなれない 日々を諦める 息を止めてみる 痺れた足で跳ぶ ねえ なにもかも忘れてしまって 遠い言葉だけ わけもわからず光ってしまって また 誤魔化した 仕方ないよな 今 目を閉じて 声で見て 命が爛れて 死んでいく君をただ見ている ねえ なにもかも優しくなれたら 僕も君もほら どこへでも行けるさ