線路の向こうで彼女はみつめた 笑うこともなく涙を隠して 僕らが暮らしたわずかな日々は 次のベルが鳴り思い出に変わる あの日 君と出会った駅 音もなく時は過ぎ 小さく手をあげたままで ここで今さよなら 僕らの間をさえぎる河のように 乾いたレールに列車は流れた ふるえる手でともした灯も 燃えつきる時がきて 輝く日々 涙の夜 ここで今さよなら 遠い街へすべる ぬれたほほを風が叩く 互いのこと変えた時を抱いて 遠く 二人違う駅へと旅立つ 落ち葉の黄色 窓にちぎれるたび 懐かしい日々が遠く離れてゆく 夕日を背に僕は走る 長い影を破るため 輝く日々 涙の夜 ここで今さよなら いつの日にかまた会えたら 初めての時のように 小さく手をあげたままで ここで今さよなら