8月が過ぎてゆく 僕の体を恋に焦がして いつになく熱く燃えてる太陽 今はひっそり雲の向こう側 蜂のように飛んできて 僕の心をさしたあなたは いつもさっぱり知らないそぶり 花から花へとび移ってゆく 見はらしのいい丘の あのぷどう畑の中おいでよ 永すぎた恋の夏 からだじゅうがとけてゆく どこかあなたの声がした 僕はあなたをつかまえた 花の中追いかけて あなたへの恋の歌 歌うよ できることならずっとあなたと 花粉にまみれて踊りたい 僕たちの愛の巣を 見はらしのいい丘につくろう 夜も輝くあの街並と遠くの山を眺めてくらそう 見はらしのいい丘の木もれ陽の中にいた その時 ほこりっぽいにおいがして 夕立ちが降りてきた 午後の日差しと影の下 僕ら濡れたまま笑ってた どこかひぐらしの声がした いつか季節は変わってた