光の 響く鐘の音が今も聞こえる 幻か現実か それすらわからなくても走れ 誰もいない真夜中のグラウンド 何もないから側に居てくれないか 浮き足立つ季節の終わりには 紫陽花の花一つだけここに咲いて いたんだ たった一人 こんな場所まで来たと たった一人 大それたこと何も出来ないくせに 光の中 響く鐘の音が今も聞こえる 君の声が 聞きたくなる頃 目的も忘れるよ 君のいないこの部屋は伽藍堂 何もないけど側に居てくれないか 進みだしたこの街の時間に 追いつけないまま先を急いでたん だ たった一人 こんな場所まで来たと たった一人 大それたこと 何も 出来ないくせに 夕闇の中 響く僕の声 遮るものもない 虹の向こう 憎しみもいつか優しさに変わるだ ろう 光の中 響く鐘の音が今も聞こえる 幻か現実か それすらわからなくても走れ