『もしも空を飛べるなら 何がしたい?』君に聞く 『月に行きたい』って嬉しそうに 言ったあと同じこと僕に聞く 少し黙ったあと… 『君を月に連れてく』と答える 最終電車の窓は映してほしい物語を 選べない これから2人で進む道がどんな 結末かは 知っていても今は言わないで グラスを持つ手を見てふと気づく 親指だけ離せない 離すとこぼれてしまうでしょう? 他の指ならば平気なのに… 少し黙ってるのは君を支えるもの (僕ではない) に気づいたから カーテンを揺らす外の風を浴びて 終わりのない夢を見てる 手を繋ぎながら目は合わさず 僕らは泣いていた その涙のわけは今は聞かないで 助手席で眠る君を起こさないように ゆっくりとブレーキを踏む ラジオから聞こえたラストソング 懐かしい映画の歌 僕らの足跡をもう少しこのまま 聴かせて