あの日と同じような匂いがしていた 多分 気のせいだな 浮かんでは消えるにじんで 掠れた横顔 季節が通りすぎる 干からびた言葉が ふいに囁いた気がして 記憶を抱きしめている 何事もなかったような 顔をした日々に 風が吹き抜けていく 忘れない 忘れない 忘れないよ あの日面影橋で こんなに こんなに 好きな人を 忘れていいはずがない 手のひらで掬いあげると 萎れた花びら 季節に置いてかれた 追いかけても息を切らして 走っていっても 夢の続きがなくて ただ途方に暮れている 忘れない 忘れない 忘れないよ あの日面影橋で こんなに こんなに 好きな人を 忘れていいはずがない いつか いつの日にか 思い出せなくなるまで 映し出して もう少し たどる面影橋 忘れない 忘れない 忘れないよ 忘れない 忘れない 忘れないよ あの日面影橋で こんなに こんなに 好きな人を 忘れていいはずがない いつか いつの日にか 思い出せなくなるまで 映し出して もう少しだけ なぞる面影橋