白い頬を雫が伝い落ち 色褪せた記憶の欠片を纏い 明日を見つめた 指先で辿る微かな光 夜空の星で隠された硝子の鍵を胸に もう何も失くさない 歪んだ時計の針は回り続ける 赤い月から溢れ出した この想いは 煌めく水面へ溶け出してゆく 高鳴る鼓動が重なり合い 音を紡ぐ この灯り消えないで 月夜に響く儚い律動 寄せては返す悪戯な幻 色のない世界 時を止めて心誤魔化しても 鏡の中の自分だけを見ても 忘れてゆく もう何も恐れない 燃え盛る希望を糧に 今舞い上がる 赤い月から零れ落ちた この願いは 深い闇さえ切り裂いてゆく 艶めくルビーを飾った羽を鳴らし この空へ飛び立とう 赤い月から溢れ出した この想いは 煌めく水面へ溶け出してゆく… 高鳴る鼓動が重なり合い 音を紡ぐ 永遠に奏でる 終わりのない歌 紅緋月の旋律