もしも私が 聞き分けのいい子供だったら もしも私が 笑顔の綺麗な子だったら 何度繰り返す"もしも話"に私は 戻れないこともよく知ってる よぎっていく走馬灯 ノイズ混じりで汚れて 暗い暗い部屋の隅 それしか思い出せない 綺麗事ばかりが溢れる人混みの中で 吐き出した膿の夜漂う あてもなく荒野をゆく 戻れない今を生きていく 私は私でしかないこと 痛いほど感じる くだらない愛なんかいらない 許せない自分でさえも これしか生きれない狭い世界で 私を見つけて もしも私が あの時消えてしまえたなら もしも私が私を諦めきれたなら 何度巡ってくる 私に似合わない日差しを 嘲笑うように刃(やいば)を向けて ああ 望みがいくつ叶おうとも 満たされなくて 流れた紅涙(こうるい)はまた冷えて 誰も私など愛さないまま 全て壊れてしまえばいいのに ねえ あてもなく荒野をゆく 戻らない今を生きていく 私は私でしかないこと 痛いほど感じる くだらない愛なんか知らない 何もいらない汚れてくだけ 独りきり生きるには広い世界で 私を見つけて 私を見つけて