カレンダーに記した 赤い文字が浮かぶ「買い出し」 目指す先は近所の 最近出来たホームセンター 取りたての免許で握る ハンドルちょっと頼りなくて 右折に躊躇ってる僕に 「慌てないでいいよ」合図をくれた 遥か遠く記憶のチェックポイント いつもすぐ側に心強かった 背中押すよ気付かないくらいにそっ と 行き先尋ねる事も無く 空っぽのトランクに 溢れそうな夢載せて 加速して行こうこのまま 何度も切り返す 下手くそな僕のパーキング ルームミラーの中 誰もが笑いを堪えてた 初めて尽くしのこれから 戸惑う事も多いだろう “洗濯”“食事”“大掃除” 月々の支払い遅れないように 白い食器薄手のブランケット 足りないモノならいくらでもあった 収まりきんない荷物と希望積み上げ 期待が運んでくカート うろ覚えのアドレス 少しの不安覗くペン どうか壊れない様に ドアを開いて呟いた「ただいま」 後ろから応える声 何の変哲もない匂いや空気も 懐かしく感じる日がいつか 遥か遠く記憶のチェックポイント いつもすぐ側に心強かった 背中押すよ気付かないくらいにそっ と 行き先尋ねる事も無く 傷付けたトランクに 削ぎ落とした現実 姿変え続ける夢 目的と呼んでみるかな