孤独を啜り涙を吸い上げる 根が、茎が、 長い影落とし延びる 誰一人として識らぬ 闇に浮かぶ永遠の花 あと何度繰返す 五線に描く散華抄 凍の梨に成り果てる迄 きっと終われない 咲いた花が散り 実を結ぶ迄 きっと、きっと止まれない 夢路に、夢の痕に続く 終止符の無い詩が 此の耳の奥 谺しているの ずっと、ずっと、 ずっと、響いているの 吁… 凍の梨に成り果てたなら 皺々に朽ちて 地に溶け合い 惑星に抱かれ 旅に出ようか。苗木遺して 私の声が枯れ果てる迄 どんな言葉 唄(訴)えよう 生身の現在 染まりゆく宇宙 唯、密やかに 紡ぎ続ける 紡ぎ続ける