星今宵

歌詞

祈りの宇宙 手を伸ばす 昼と夜かさね 闇の中 鵲の橋 巡りあい さあ、逢瀬 星今宵 北天に浸す 冷たい柄杓 息潜めるも 落っこちる雨垂 厭に優しく 硝子を濡らす 笹はさゞめく いたずらな夜空 影と影 近づけば 踊る踊る 小さな円舞曲 微か微か あなたの靴音 聴こえてくる(早く捕まえて) 祈りの宇宙 手を伸ばす 昼と夜かさね 闇の中 鵲の橋 巡りあい さあ、逢瀬 星今宵 身にならない日々を ただ繰り返しては こんなわたしじゃ、なんて 胸を翳らせる夜 答もなく問うて 窮し俯いている 弱気な誰かの癖を 思い出す朝 月が映す夢うつゝ(あとさき) 雨天の日は眼も滴 思うことと謂えばひとつだけ 淡い淡い 恋の詩 光年の距離 隔てても ふたりにはわかる 導かれ 暗い暗い夜 幾重の帳 くぐり抜け出あう 星今宵 ひかる恒星は遥か彼方 爆ぜた果敢ない幻 こんな近く 指を絡め 廻る あなたもわたしも ふたりの手 引き裂かれ 鵠の座が顛末を嗤う 離れる影 待って待って 白む白む 訣れの朝 舞い戻される 輪舞曲の中 かなしくはない またあえるから 天上の星 孤独の星 包む闇の色 ひとつの夜の色 この瞼で愛した、 吁―――