Track by岡村匡紘
待っている 俺は待っている この白すぎる砂浜で 波音に寝そべり 助けの船を待つ 青空を自動ボートのように 飛行機がすべる この美しい監獄で ヤドカリ達と暮らしている 嵐が来る度に手紙を流す 遠くに届くように見守りながら 染まってゆく 夕暮れ時には 少し腹も空いてくる 喰い物を求めて 半径を弄る 赤い殻を両手で砕きながら 汁を啜る光り つい込み上げてくるものに 銃声のような咳をする 待っている 今日も待っている この白すぎる砂浜で 波音に寝そべり 助けの船を待つ