声も届かないほどに 遠くへ往くのでしょう 触れた白い肌が 無機質に変わってゆく あまねく光が 一つ残さず奪い去って 時が過ぎれば唯の思い出だ 虚しいよね いつか交わした誓いも 果たせないままで 季節が変わる前に 灰になって消えてゆく 嗚呼 運命に呑まれ 息も出来ず 嗚咽が漏れて 深淵に落ちてゆく 愛憎に呑まれ 感情は痛くて こんな終点に光はあるの? 何処へ往くの 傍に居てよ 雪が解けるように夜は明ける 旅立つあなたは 朝焼けに咲く紫苑の花と共に 時が過ぎれば唯の思い出だ 温もりが冷めてゆく 消えて仕舞う