夢の中で会いたいな、 御伽噺みたいな設定で。 きっと明日は、君と笑い合う。 何かに怯え生きることが、 当たり前になってきているんだよ。 でも待っているから、 早く帰ってきて。 真実も分からない、 こんな抜け殻を前に、 貴方はどう思うの? 伝えて、あたしに。 敬礼をして去った君は、 「大丈夫だ。」と微笑みかけた。 ずっと、信じてるよ。 根拠は無いけど。 最後の「E」が足りない。 見切りと言う用紙の前で。 あの姿が、あの笑顔が、 あの戦闘服―――。 最後に通った、遅咲きの 桜並木道―――。 夢の中で会いたいな、 御伽噺みたいな設定で。 きっと明日は、君と笑い合う。