夕暮れ隠れたこの街の歪んだ心象 ズレ始めた視界にぼんやりあぶれた 最北風景 灯台回って何もない海上照らして また暗転 すぐ全てが見えなくなって 曇天ブチ抜き そのまま下っていく 最果て風はいいカンジ 吹き抜けるたびにキュンとする とりとめのない瞬間に 死ぬほどフィードバックして 最果て風はいいカンジ 走り去る僕を追い越してまた次の 次の街へ 最果て回って記憶の片隅 東京上空 迷路のような山の手路線図 巡り巡って 思い出すのは何一つ 混じりっ気のない マイナス10℃の宗谷本線 走り出す吹雪のノイズと 感情的に流れてく景色に映し 出された白飛びの あたり一面突風吹き抜け ザンザン雨降り 気付けば晴れ間になって 最果て風はいいカンジ 吹き抜けるたびにキュンとする とりとめのない瞬間に 死ぬほどフィードバックして 最果て風はいいカンジ 走り去る僕を追い越してまた次の 次の街へ 流れゆく瞬間に押し 戻されてしまわぬよう 僕はぎゅっと立ち止まり また次の風を待っているのさ 最果て風はいいカンジ 吹き抜けるたびにキュンとする