どうしようもなくて なぞった足跡 まだ自由になれぬ ラムネのビー玉 光と影の隙間に指先 そっと潜らせて 言葉は音だけ ガラスのヒールは もう割れてしまっていたよ 破片に映る白黒のバーガンディ 通りすがりを演じて覗いた 映画のワンシーンみたいな目くじら 心臓のすぐ隣で理想が芽を出し 呼吸を奪い 華々しく育っていく 今年の牡丹は よい牡丹 誰にも見られることはなく 何をしているんだろう 今日も同じ月の下でした 今日も同じ月の下でした ちょっと歩こうよ 港が見えるよ ちょっと歩こうよ 犬が恋してる ちょっと歩こうよ 段差気をつけて ちょっと歩こうよ 駅まで送るよ どうしようもなくて
