千年周期の流星を定点観測する様な 目紛しい生活は僕を残して回る 右手のペンは無重力で行きたい方へ 進めないなぁ 空回りして軌道を逸れてしまうから 出鱈目に「人」 をなぞったみたいな模倣に見えるの 上げ底の絵画を飾ったとしても 紛い物なんかじゃ 偽物なんかじゃ 傷が付けば分かってしまうな 肌に重ねた薄い絵具 剥がれ落ちていった 夜の隣 週3、4日のアルバイト 最低限度の生活を 等間隔でなぞった環状線は回る 表面張力 臨界点 ああもう、全部嫌になるなぁ 人間なんて身の丈に合ってないのに 似合わない服ばかり目を惹いて 仕方ないから 俯きながら歩く 幸せがどうとか 生き方がどうとか 今更差し出された手を 握り返すのは君が思う 程簡単じゃないの 強く願う程に あまりに最低な生活 歩幅 未完成 アンダンテ ちぐはぐな 七拍子に蹌踉めいてしまう 「もう終わらせたいなぁ」 きっと終止符は打てなくて 紛い物なんかじゃ 偽物なんかじゃ 傷が付けば分かってしまうな 肌に重ねた薄い絵具 剥がれ落ちていった 出鱈目に重ねた月日や嘘でも 「私」という名の絵になって 曲がりなりにも出した答えがどうか 誰の手にも触れないように 瞼落とした夜の隣