ささくれた心を逆撫でる 素知らぬ顔の季節 短いまばたきのうち 「星の降る夜を待って 泣いてばっかね、 木曜日 煙る午後に飛べそうな窓をあけて」 「もう終わらない?」 『あなたと宙を舞う夏だからね?』 (その目、やっと見れた!) 撃たれたみたいだ! とぼけながら 爛々と!目は!君だけに咲いた花! ね 見えるだろ?今! 『嘘つき!』 何度も忘れるから 痛いくらいに骨まで繋いでく小指! 嘯く世界に 君はうっとりと浮かぶのさ! いたずらにあなたは笑いだす ここからは君の季節 優しい哀しい香り 知らない言葉で話し出す 破れそうな紙に書いた 鉤括弧だらけの魔法じゃ届かない? 『私は幽霊か、脳震盪じゃない?』 (でもね…) あ、途切れた 浮かれた僕はもう笑えないと 思うくらいに 干からびた声を膨らませて空へ 放つ! (急いで!) 静かに、続くように、 2回殺して物語を飲み干そう 気づかないふりをしてる君と、 夕暮れを滑るのだ! 撃たれたみたいだ、 とぼけながら… 爛々と!目は!君だけに咲いた花! ねえ、見えるだろう? 嘘つき! 何度も忘れるから、 痛いくらいに骨まで繋いでく小指 うそぶく世界にやたらうっとりと 浮かぶのさ ささくれた心を吹き抜ける 素知らぬ顔の季節 短いまばたきのうち