ゆっくり吹きゆく風が 汗ばんだ日々を乾かしていく まっすぐ家に帰ろう 握った手を離さないように 夕凪の静けさ たまに思い出すよ 夏の夜の月は また短くなった 眠りにつく今日と 夜明け前の明日 もうすぐ 会いに行くよ 僕は君を愛してた 危なげに息を吸う その時 生きているんだなと あふれた涙 黒くなった僕の世界 叫んでも聴こえない 君に言う 一緒にいたかったと 哀哭の声を 凛と咲いたカーネーション 枯れることは決してない花と 本当に綺麗だったな またあなたに会えますように ゆっくり堕ちていく 寂しそうな君の 隣にいたかった ただそれだけだった 片陰に隠れて 揺れる君は夏めく 思い出になってしまう 僕は君を愛してた 危なげに息を吸う その時 生きているんだなと あふれた涙 黒くなった 僕の世界 叫んでも聴こえない 君に言う 一緒にいたかったと 哀哭の声を 僕は君を思い出すよ あの日あの時のこと全てを 立ち止まってしまう あふれた言葉 朝になった 腐った街で このままわたしは独りぼっちで 生きていくんだよと 君の声がした