残された僅かな人 有限な孤独を 食い潰す日々で 幸福も不幸もゼロに戻って 永遠なんて理想だ 生き抜くだけだ かざした刃を持って 穢れをその身にまとって 黒に染まるまで振り下ろした 明かりを探す毎日に 刹那 夜に消えた 僕が生きてるそれだけで 誰かが不幸になるのかな 君の心臓が揺れる方角へ ボロボロのまま駆け出した サイレンを振り切って たった独りそこで泣いていたんだ 「わたしもう二度と、 君を思い出せないや。」 崩れゆく街で 手を握った 鳴り響く悲鳴の先で空が割れていく 「僕、もう離さないよ」 震えた声で放った 黒い雨が降り 傘も無い 光が差す あの丘の向こう 朽ちた未来がよぎる 君が生きてるそれだけで 灰になった世界に火を灯す 僕の心臓が揺れる方角へ ボロボロのまま駆け出した サイレンを振り切って 君と生きてるそれだけで 灰になった世界が息をする ふたつの鼓動が揺れる方角へ ボロボロのまま駆け出セル 独りじゃないんだと