赤く染まった 林檎のような 少女の頬が溢れそうで 人生最期の日、それでも綺麗な いつか灰になって消えた君のはなし 花火が降る夜に 君と二人で街を抜ける 緑は実り出して 花が咲いた夢を見てる 丘の上の眼下の景色は いつもと違う真っ暗で サヨナラ以外の全てを持って この足は心を運ぶから 幽霊だっていいから 今僕の目の前に出てきてよ 赤く染まった少女の頬は 夏の風に呑まれて 雨が降る街の中消えゆく 心はいつも僕を責める 大切なものから 溢れ落ちていくんだね 光は無いが 闇なんかじゃない 君が望む僕のまま 醒めない夢を 夜明け前はきっと朝を迎えに走るよ ここまで美しいものだとは 赤く染まった林檎のような 夕景を前に 消えゆく命 田舎道の街灯 サイレンは鳴り止まない 生まれ変わったら今度は 僕の方から会いにいくよ 君の姿思い出の中 水に浮いた睡蓮に似てる 向こう側はどうですか もうここにはいないのに 思い出すんだ何度も いつか幽霊になったら 君は泣いてくれたりするのかな 赤く染まった少女の頬は 「葉月に君に会えて 僕は本当に良かったな」 なんて嘘くさい言葉言ったせいだね 泣くな泣くなって わかってるんだけどさ 僕は