洗ったばかりのような 太陽が射す午前8時に 何かが起きる気配を 感じる余裕もなく家を飛び出した 「ありきたり」に染まる日々の中か ら 町のノイズが消えるほど 輝く君を見つけた 南風が君のスカートを そっと揺らした合図で 走り出した始まりの朝 遠くの君に追いつくように 色褪せたはずのこの街に 君と言う名の光が 瞬きも忘れるほど 目に焼き付いている おはようもさよならも 話す関係じゃないけれど 君を眺めた瞬間だけは日々を彩るか ら 渡り廊下で君が一人で 校舎に向けた さみしげな顔に夕方の風が吹き込ん だ 南風が君のスカートを そっと揺らした合図で 走り出した始まりの朝 遠くの君に追いつくように あふれるようなこぼれるような 触れ合いたいと思う気持ちも 吹き飛ばしていく 風のような君を