脳がとろけてしまった僕は、 パーラー「ロ・マン」の赤茶けた ソファに深く沈みこんだ。 通りを歩いている女子が、 落としたハンカチーフは花柄 冷えたビールで喉が焼ける。 サラリーマンが昼寝犬の 柔らかな腹を蹴り上げた 彼が履いていたローファーは、 良く手入れされたゴキブリだった。 時々、言葉が頭から全部消えるよ さっき出来たアスファルトが すぐに、足の裏を焦がす。 マイセン吸ってごまかすのだが、 火だねはいつの間にか消えていた。 僕らが守ってた ルールはもう無くて、 ふとした瞬間に 後ろめたさを感じてる 駐車場に僕は横たわり センチメンタルを焼いた。 「大丈夫か?」って誰かが言うが、 暴力太陽のせいで動けない。