一寸ダレて座りこんだ路上には、タイヤのチューブがヘコタレて弱ってる。 罪をかぶった鰻の様に黙りこくって何をしてんの? 青い目が太陽で光った。 うんっと以前にすれちがった貴方に、めちゃくちゃ混むエレベーターで出くわした。 「一年なんかすぐに過ぎるね」俺は笑ってその場を去った。 気づけば今日も溢れていたオレンジジュースの夕やけに世界は溺れる 誰もが欲がる思い出を、力にまかせてぶん投げた。 残念な事に初速はないね 短く咳こんで、僕等はぶっきら棒な形で「さようなら」 放物線を描きながら最後は地面に落ちるだろう 偶然どこかでそれを拾うかも。 だけども投げるんだ、真面目なヘッピリ腰でゆっくりとフォロウ・スルー 昼の痛み引きずっと帰る人達 ハミングは響くだろう静かな夜に