屋上で甘い珈琲飲んでた あの娘のことをなんとなく 考えながら 欠伸がひとつ空に溶けて グラウンドの騒がしさが 遠ざかっていく だらっと緩い 風が吹いたから おれの季節は今日から夏なんです 浮かれ気分だぜ 今年最初のTシャツに袖を 通したから 夢見心地だぜ あの娘の涼しい笑顔を 妄想してるから 誰にも耳を貸さずに 投げやりに訣別を選んでみたり 汚れたメガネの向こう 高く透き通った 空の青さに気付かぬまま 空き缶持ったまんま 大人になってしまった あの頃の面影 今日も探して街を彷徨ってる 浮かれ気分のまま 生きる寂しさはもう知ってるけど 夢見心地で 風の匂いには 敏感なままでいたいから 老いる前に死にたいな