ない そう何回もない これ以上はと思うほどの心で 愛すなんて 「誰も悪くない」と最後まで 優しい声で 力なく笑い 背を向けて 歩き出す君を 眺めているだけ 星を探すように 何もできないの 瞬きもせずに 肩越しに滲む 見馴れた街灯りを 眺めているだけ そのうちに どうせさ どんな夜も明けたように だだこねて すがりつく ほど子供にもなれずに いなくても 平気さ 時波が揺すってくれるし 知ったふうに こぼした 咲く花は枯れるものだから 眺めているだけ 星に願うように 何もできないの 瞬きもせずに 肩越しに滲む 見馴れた街灯りを 眺めているだけ