呼吸の音 眠らない都市を往く フリーズした思考回路溶けていく ― アルゴリズムを止めて ― 言葉はシミと混ざる 静寂に残る霧 もう誰のものでもない 君はいまどこにいる 揺れた拍動 白く 判別不可のまま残る 境界の狭間でいまも呼んでる 存在が 不確かで 哀しくて 感情でさえ 予測変換されたシナリオの あとさきを歌ってる 君はまだここにいる 熱いままの 記憶 意味も忘れたまま祈る どこにも着地しない 滑走路を横切る もう誰のためでもない ― アルゴリズムを止めて ― ネオンの色 光は嘘をつく あっちの群れ ディストート塗れていく ひび割れて名残だけが留まってる 一つずつ 落としてく 音がした 触れれば消えて 触れなければなおさら遠ざかる あとさきを謳ってる
