滲む街並みを湿った風が抜けた まるで旅の途中みたい モノクロームの映写機は 壊れて動かないけど とっくに虚しさなんて 乗り越えてきたんでしょう 言葉になれない亡霊が フラフラとフロアを廻っていた 優しくなれた だから失った 言葉になれない亡霊が クチナシの子おいでと呼んでいた 伝えなかった 夢も愛も幻想みたいだ ローファイな雑音を煙と吐き出して 欲しくもないのに手を握って 正しくないことがしたい そんな夜をまだ誰も知らない 遅すぎる祈りは儚いばかり 無邪気なままでいてほしい ずっと 夜がリズムに溶けながら カラカラの喉を通って 心に焦げ付いた 奪いたいくせに手を伸ばして 触れ合って灰になろう こんな矛盾を僕は知らない 言葉になれない亡霊が フラフラとフロアを廻っていた 優しくなれた だから失った 言葉になれない亡霊が 「なら要らないね」って攫ってった 伝えたかった 夢も愛も幻想みたいだ ローファイな雑音を煙と吐き出して 欲しくもないのに手を握って 正しくないことがしたい そんな夜に溺れてしまえばいい もっと深く沈んでいけ どこまでも連れていけ 戻れない場所へいこう 奪いたいくせに手を伸ばして 触れ合って灰になろう こんな矛盾を僕は知らない 言葉になれない亡霊が フラフラとフロアを廻っていた 言葉になれない亡霊が クチナシの子おいでと呼んでいた 言葉になれない亡霊が フラフラとフロアを廻っていた 言葉になれない亡霊が 「なら要らないね」って攫ってった それじゃあ ばいばい
