あなたが離した 私の小さな手は 千切れてさまよった 冷たいまま あなたの声が ナイフみたいに尖って 心に突き刺さる 傷ができた 選んだ道に 私がいないなら しょうがないけど そう言葉にしてくれたら 背中押したのに 私のこと忘れないで ときどき思い出す それくらいでいい くだらないことで笑ったとか 喧嘩したとか ひとり泣いた 心の傷が抱えきれなくて そんなとき 電話したあなたの声が 今も心響いて 切ないよ 離れないから、と 何度も言ってくれた 嘘になりそうで 頷けなかった それなのに今も どこかで信じてた その言葉に ずっと支えられていたみたい 気がついた その嘘が またひとつ 傷増やして そんなものだよ、と諦めて 消せたらいいのに 私のこと もう忘れたの? 本当は失って 求めてほしい 「やっぱりお前が必要で 一緒にいたい」と そんなことを期待しても 自分の心が弱ってゆく それでもあなたが恋しい ごめんね 私は手を離せない 私のこと 忘れないで ときどき思い出す それくらいでいい キスをしてじゃれ合ったとか 一緒に眠ったとか 夢を見たよ まだ幸せそうで 現実がこわくて 目を覚ませない こんな私でごめんね 今はまだ あなたを想ってたい このまま あなたを想ってたい