「タイムアップ」 そして 魔法は解ける 青ざめていく都市の中に 散らばった 声が 生まれて死ぬまでの ほんの少しの 波間にそっと囁きかける 耳をふさぐ? ノイズの雨には傘がない 晴れたって眩しい陽は いつでも 他人を照らした 今を生きる都市の速さ 流れるエンドの数に紛れた 熱に溺れそうな物語を皆 探してる 「タイムアップ」 そして 魔法は解ける 歩道橋に立ちつくして 見下ろした街は 可視化された夜に 浮かびあがる 舞台のようで 僕は眩む 脚本(ほん)を閉じる? 耳をふさげば そっと そっと 今を生きる 都市の速さ 流れるエンドの数に 僕らは いつかの夢のように 溺れそうになるけど 自分だけの 物語の 結末を探してる