深い闇に 飲み込まれそう そんな夜がいくつもある 不細工な生活に 少しずつ抗いながら 臆病な僕等は 少しずつでいい 教科書の擦れる音 高い空校舎の影 背伸びしてみるけれど 大して変わらない景色 中身のない会話を ヘッドフォンで塞いだ 本当の気持ちは 置き去りのまま そして感情の 意味を解き明かそうとしている よく晴れた空流れる涙 そこに理由なんてなかったのにね 増えていく知識 忘れていく大切なものばかりを 正解は一つだと 教え込まれた僕等はまた幾つもの 答えに巡りあう 信じる人や物が増える度 譲れないものが 幾つもあっていい 正解も間違いもないからさ そして感情の 意味を解き明かそうとしている 数式や記号では なにも証明できないのにさ やがて文明が ただの荒野になり果てるとして 僕たちが今 生き惑うことに何か意味があるって 信じたいのさ