四角い部屋のなかに 小さい四角がある ひたむきに集めたような気がして 捨てられない 泣き言のような呪いさえも 汚れのように落として 程なくしたら楽になれるから、 言い聞かせている記憶の 奥の方に遠く残り、こそげない 焦げ付きみたいなブラック 反射して煌めく白が 許しと思えるわけもなくにべもなく 深い深い池のなか未だもがく 体重くなる 荷物も多くなる 何を捨てて入れて決めていいか 分からなくなっていく ようやく 行き来するだけで意味のない 振る舞いと大したことない己の 軌跡に刺激と悲劇的な 詩的な飾り付けで、肌身透けて まだ見つけてない言祝ぎが 余りあれ、余りあれ... 似たり寄ったりのごった煮の末路を 期待したいみたいな生き甲斐 こんなに刺々しい塊の重なりを魂と 名を付けて横に寝る不自然な仕草ね もうじき 息をするだけで意味のない苦しみを 繰る日々の続く理由を求めて 近く遠くない未来をあくまでも 明るい希望に満ちたものだと 秘密裏に見なし遠退く 日射しのその切っ先に体が刺さり、 飾り付けて、肌身透けて、 ただ見つめて、ただ見つめて、 まだ見つけてない残り火が 余りあれ、余りあれ... 四角い部屋のなかに 小さい四角がある