思い出す、あの日のこと。 夢で逢えたらなんて 話していたことを。 校舎の影、別れのとき。 ざわめきが遠く聞こえた。 今でも覚えているから。 未来に交わした言葉を。 逢いたい日も、逢えない日も、 忘れないでね。覚えていてよ。 君は言うよ。僕に言うよ。 さよなら、またね。 さよなら、ありがとう。 思い出す、あの日のこと。 フェンス飛び越え、 忍び込んだ夜のグランド。 はしゃぎ疲れ、見上げた夜空。 星に手が届く気がした。 迫る終わりにさえ僕ら、 気づかないふりをしていた。 夢見たこと、恋したこと 忘れないから。覚えてるから。 僕は言うよ。君に言うよ。 さよなら、またね。 さよなら、ありがとう。 蛍澄む、ふる[里]。 [百合]の坂道。 この胸にそっと留めて [歩み]続ける。 出会いの[春]、星見た[夏]。 誓いの秋や、別れの冬も。 めぐる季節、音も立てず、 いま静かに、過ぎてゆくけど。 この胸の痛み、色褪せても、 忘れないから。覚えてるから。 僕は言うよ。君に言うよ。 さよなら、またね。 さよなら、ありがとう。