コルクボードに貼りつけた 恋人の写真がずりおちて こちらはかえって好都合 あわせる顔などないのです キャラメルコーンの袋の中 きっとこんな感じでしょう 背中が小さく丸まって 最終電車に想うのです カーテンから はみ出した夕陽の真っ赤 この侘しい直方体を 二つにぶった切っていく様を しばらくは 黙って見つめていたのですが とうとうこみあげてくる感情を 抑えきれなくなり 私にとって もはや禁句とさえ思えるその一言を 思わず口にしてしまったのです 鈍色の青春 生きてもないのに 生きてもないのに、死んでたまるか <♪> 血迷ったおばちゃんの ヘアカラーに似た夜明け前の混沌に 口笛を浮かべれば ミスマッチかと思いきや なかなかどうして すんなり溶けるのです 友よ、 叶えた輝きに満ちている頃だろう 友よ、 諦めた悲しみが そっと癒えた頃だろう 私のこの今さらながらの バカバカしい武者震いを 笑ってやってくれないか‥‥ 気まぐれに開いた ノートブックの真っ白 くやし涙と同じテンポで こぼれ落ちる言葉たちを みるみる吸いとっていく様を しばらくは 黙って見つめていたのですが とうとうこみあげてくる感情を 抑えきれなくなり 私にとって もはや禁句とさえ思えるその一言を 思わず口にしてしまったのです 鈍色の青春 生きてもないのに 生きてもないのに、死んでたまるか <♪>