いよいよ 物語も クライマックスにさしかかった頃 すっかり忘れてしまっていた 作りかけの押し花だ 本を閉じて溜め息ふたつ 木漏れ日はまず くの字に曲がった猫を 木漏れ日は次に 僕の想いを 順番にマダラにしていって 不意にこみあげて来た カテゴライズできないこの感情に 僕は 首をかしげて… ようやく 押し花も 完成 したころに すっかり忘れてしまった そこまでの物語だ 本と閉じて溜め息ふたつ 木漏れ日はまず くの字に曲がった猫を 木漏れ日は次に ぼくの想いを 順番に置き去りにしていって 不意にこみあげて来た カテゴライズできないこの感情に 僕は 首をかしげて…
