今は何時なんだっけ ここ何処なんだっけ もう目が覚めてしまう事が恐ろしい 全て忘れてしまっている 手元にはノートだけ ああ、パッパッパッと浮かんでくる 音は鳥と鎮む寂しい僕が また知らなかった「私」を ここに溜め込んでいる 馬鹿みたいだ 記憶が無くなる度書いたストレージ いつか来るお別れに気づけない 今は何時なんだっけ ここ何処なんだっけ もう目が覚めてしまう事が恐ろしい 全て忘れてしまっている 手元にはノートだけ ああパッパッパッと浮かんでくる 「お」と「わ」と「り」と 沈む寂しい僕が 頭の中ぐるぐるまわる 変えられないもんほどまわる 覗き込んだノートはきっと形見 「僕は美しいものなんて要らない 嘘になってしまった言葉 心、覚えず冀求は続く」 20ページ目の僕が記していた ただ徒然に漂っていた 強くある事に弱っていた 縛っていた僕の思いや、 ふっと顔を出す 醜さを映す鏡のようだった さらば、いつかの日の僕達よ めくるたび僕は死に 遺してく喜怒哀楽 存在の証左 さあさあおいでなすった 走るノイズとペン バイバイしなくちゃ いけないならもうすぐに さらば! 美しくあれていたと 代わり続けてく僕の 背を押す言葉書いた きっと崩れている僕のイデア 縛る支えのメッセージ