教えてサーファー 波はどうして 僕の夏をさらっていくの 青色に滲んでいく オレンジのシロップ 息苦しく湿度上げて 二人 包み込んだ午後 届きそうなこの距離を 埋められないまま 君の隣ただ座って 砂の歌を聴いていたいよ いつまでも 他人の声がざわめいて 言葉途切れていく 廻り廻る想い マリブに落ちた 夕日に気づかないくらい 君を見ていた 悠然ロック、ノースリーブ はじけるソーダ うねる前髪 教えてサーファー 波はどうして 僕の夏をさらっていくの 君の目に小さく宿る 秘密のサイン 守るために何を捨てる 遠くで我に返っていた 胸の奥 時を止めた泣き顔も くるりと変わって 子供のような足で 水を蹴って跳ねた潮の味と風の音 君と見ていた 水平線、ジエンド 溶け残った火薬の匂い さようならサーファー 焼きつけて 消えてしまうな アイノウ